轅門
えんもん
名詞
標準
文例 · 用例
「董家山」の女主人公金蓮、「轅門斬子」の女主人公桂英、「双鎖山」の女主人公金定等は悉こう言う女傑である。
— 芥川龍之介 『侏儒の言葉』 青空文庫
「董家山の女主人公金蓮、「轅門斬子の女主人公|桂英、「双鎖山」の女主人公金定等は悉かう言ふ女傑である。
— 芥川龍之介 『侏儒の言葉』 青空文庫
しかも、シシリーに破れたるカルセーヂは、暫く蟄して大ローマの轅門に降ると雖も、捲土重来、幢戟南伊太利の原野に満ちて、再カンネーに会稽の恥を雪がずンばやまず。
— 芥川龍之介 『木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)』 青空文庫
惟うに彼の君|辱められ臣死するの一時に際し、靦然として幕府に恭順を唱え、志士を馘りて幕軍の轅門に致したる、俗論党の故郷として、充分の価値ありというべし。
— 徳富蘇峰 『吉田松陰』 青空文庫
投銭百敷の大宮人は いとまあれやさくら挿して今日も暮らしつ 自らの生活を、こう詠み誇った人々をきょうも呼び集めて、小一条の対ノ屋から泉殿のあたりには、奏楽がやむと、主の忠平の大きな笑い声やら、客の嬌笑雑語の溢れが、大表の轅門から、垣舎のほとりまで、近々と洩れ聞えていた。
— 吉川英治 『平の将門』 青空文庫
おれが先に、ちょっと、取次を頼んでやるから、そこらに、待っていな」 放免は、轅門をはいって、白砂のしきつめてある広前をきょときょと見まわし、もう一重ある右側の平門をのぞきかけると、一隅の雑舎のうちから、水干姿の小者が、ぱっと、駈けよって、「こらっ。
— 吉川英治 『平の将門』 青空文庫
「みなお揃いになりました」 侍臣から知らせると、董卓は容態をつくろって、轅門の前でゆらりと駒をおり、宝石をちりばめた剣を佩いて悠々と席へついた。
— 桃園の巻 『三国志』 青空文庫
董卓はなお、丁原の反対に根をもって、轅門に待ちうけて、彼を斬って捨てんと、剣を按じていた。
— 桃園の巻 『三国志』 青空文庫