撫する
ぶする
動詞-サ変-特殊動詞-他動詞
標準
to stroke
文例 · 用例
幼稚園や小学校に行って子供を愛撫するのが何よりの楽しみだとも云った。
— 夢野久作 『けむりを吐かぬ煙突』 青空文庫
僕を外に置くこと三年、其実子なる秀輔のみを傍に愛撫すること三年、人間が其天真に帰るべき門、墳墓に近くこと三年、此三年の月日は彼をして自然に返らしたのです。
— 国木田独歩 『運命論者』 青空文庫
読み、諳んじ、愛撫するだけではあきたらず、それを愛するの余りに、彼は、ギルガメシュ伝説の最古版の粘土板を噛砕き、水に溶かして飲んでしまったことがある。
— 中島敦 『文字禍』 青空文庫
神経を逆撫する荒っぽい残酷さが、何時も私の心を押しつける。
— 中島敦 『光と風と夢』 青空文庫
おまえたちは、愛撫するかも知れぬが、愛さない。
— 太宰治 『如是我聞』 青空文庫
猴の諸種いずれも太く子を愛す、人に飼われた猴、子を生めば持ち廻って来客に示し、その人その子を愛撫するを見て大悦びし、あたかも人の親切を解するごとし。
— 猴に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
また機巧あり、ベルトが睹た尾長猴はいかにこんがらがった鎖をも手迅く解き戻し、あるいは旨く鞦韆を御して遠い物を手に取り、また己れを愛撫するに乗じてその持ち物を掏った。
— 猴に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
この間に立って調停する楫取役を勤めたのは池辺三山であって、三山は力を尽して二葉亭を百方|慰撫するに努めた。
— 内田魯庵 『二葉亭四迷の一生』 青空文庫
作例 · 標準
彼女は不安げに鳴く子猫の背中を、優しく手のひらで撫した。
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祖父は懐かしそうに、古い写真立てのホコリをそっと撫するように拭き取った。
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寝付けない子供の頭をゆっくりと撫してやると、やがてスヤスヤと寝息を立て始めた。
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