属差
ぞくさ
名詞
標準
generic difference
文例 · 用例
私はいつもの通りの浮かぬ顏をして、もぞくさと床を這ひ出した。
— 石川啄木 『病室より』 青空文庫
この連中をまんぞくさせることは、この世の中でおよそむずかしいことでしたから、これはたいしたことでした。
— NATTERGALEN 『小夜啼鳥』 青空文庫
三唖は紅葉に引立てられたのだから、腹の中では済まないと思ったろうが、口不調法の男だからもぞくさして弁解もしなかった、詫りもしなかった。
— ――尾崎紅葉―― 『硯友社の勃興と道程』 青空文庫
その中に皆の群から少し離れて、社廟のすぐ真下に繋いだ小舟では、若い漁師がどうしたものかうまく寝つかれないで、唯ひとりもぞくさしていた。
— 薄田泣菫 『艸木虫魚』 青空文庫
隣の室では家の者が寝返りでも打つらしい物音がもぞくさと聞えた。
— 薄田泣菫 『独楽園』 青空文庫
微熱があるのであろうか、押し詰った墓石の寒さが、足もとをぞくぞくさせる。
— 横光利一 『欧洲紀行』 青空文庫
」六 丑年の母親は、しまいそうにしていた葛籠の傍をまだもぞくさしていた。
— 徳田秋声 『足迹』 青空文庫
真理の客観性が成り立つための条件として範疇が求められているのであるから、云い換えれば範疇が真理の客観性を構成するのであるから、範疇が主観にぞくすと仮定すれば同時にそれは又客観にもぞくさなければならない。
— ――之は一つの習作である―― 『範疇としての空間に就いて』 青空文庫
作例 · 標準
生物分類学において、属差は種を区別する上で重要な要素となる。
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哲学では、ある概念を定義する際に、類と属差を用いてその特徴を明確にする。
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彼の研究は、これまで見過ごされてきた植物の属差に光を当てた。
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