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たりけり

たりけり
表現補助動詞
1
標準
auxiliary verb indicating past condition or occurrence (e.g. "was", "had been", etc.)
文例 · 用例
そのとき角のせんたくや、  まつたくもつて泪をながし、やがてほそぼそなみだかわき、  すがめひからせ、  トンビのえりを直したりけり
宮沢賢治 文語詩稿 一百篇 青空文庫
名道人畏り、白き長き鬚を撫で、あどなき顏を仰向けに、天眼鏡をかざせし状、花の莟に月さして、雪の散るにも似たりけり
泉鏡花 妙齡 青空文庫
と謂いつつ、手にせる写真を打返して、頻りに視めていたりけり
泉鏡花 活人形 青空文庫
と後へ反り前へ俯し、悶え苦しみのりあがり、紅蹴返す白脛はたわけき心を乱すになむ、高田駄平は酔えるがごとく、酒打ち飲みていたりけり
泉鏡花 活人形 青空文庫
早|夜は更けて、夏とはいえど、風|冷々と身に染みて、戦慄と寒気のさすほどに、酔さえ醒めて茫然と金時は破垣に依懸り、眠気つきたる身体の重量に、竹はめっきと折れたりけり
泉鏡花 活人形 青空文庫
十八 虐殺 得三は他に一口の短刀を取り出して、腰に帯び、下枝を殺さんと心を決めて、北の台に赴き見れば、小手高う背に捻じて縛めて、柱に結え附け置きたるまま、下枝は膝に額を埋め、身動きもせでいたりけり
泉鏡花 活人形 青空文庫
」 薄紫の花一輪、紅の珊瑚に、深みどりの、海の色添う小さな枝、実は二ツついたりけり
泉鏡花 わか紫 青空文庫
――こゝは阪地で自慢する(……四ツ橋を四つわたりけり)の趣があるのであるが、講釋と芝居で、いづれも御存じの閻魔堂橋から、娑婆へ引返すのが三途に迷つた事になつて――面白い……いや、面白くない。
泉鏡太郎 深川淺景 青空文庫
作例 · 標準
「昔、この山には恐ろしい怪物が住んでおりたりけり」と、老人が昔話を語り始めた。
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かつては栄華を極めたこの街も、今はただ静かな月明かりに照らされおりたりけり
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「敵の軍勢は予想以上に強大なりたりけり」という報告に、将軍は顔を曇らせた。
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たりけり(たりけり) — 幻辞.com