温泉宿
おんせんやど
名詞
標準
hot spring inn
文例 · 用例
武雄の温泉宿で泊ったのがちょうど大晦日の晩であった。
— 寺田寅彦 『二つの正月』 青空文庫
家の者にはこんな温泉宿でも、極樂であるかも知れぬ。
— 太宰治 『貪婪禍』 青空文庫
この辺で高頭君は、歩度測量計を失くしてしまい、私たち一同人夫と共に、附近の偃松を捜索したが、見当らずにしまった(後にこの歩度メートルは、登山家某君に発見せられて、上高地温泉宿に委托せられ、無事に持主の手に戻った)。
— 小島烏水 『槍ヶ岳第三回登山』 青空文庫
橋を渡って、竹籔の中を、しゃにむに押し分け、梓川の水面を見ながら、森の中を三、四町往ったかとおもうと、温泉宿の火光がちらりと見えた、嘉代吉が「オーイ」と呼んで見たが、返辞は更にない。
— 小島烏水 『谷より峰へ峰より谷へ』 青空文庫
その谷の、高原川へと、出合いに近い右の岸に、今夜泊まる蒲田の温泉宿があるのである。
— 小島烏水 『谷より峰へ峰より谷へ』 青空文庫
二 温泉宿から梓川に沿いて、河童橋を渡り、徳本の小舎まで来た、飛騨から牛を牽いて、信州へ山越しにゆく牧場稼ぎの人たちが、行き暮れて泊まるところだ。
— 小島烏水 『谷より峰へ峰より谷へ』 青空文庫
しかし、その少し前にこの夏泊った沓掛の温泉宿の池に居る家鴨が大きな芋虫を丸呑みにしたことを想い出していた。
— 寺田寅彦 『KからQまで』 青空文庫
お絹とは何人ぞ、君驚く勿れ、藝者でも女郎でもない、海老茶式部でも島田の令孃でもない、美人でもない、醜婦でもない、たゞの女である、湯原の温泉宿中西屋の女中である!
— 国木田独歩 『湯ヶ原より』 青空文庫
ウィキペディア
温泉宿(おんせんやど)は、温泉入浴を目的とする宿である。一般的に風呂に温泉を引いている宿泊施設を指すと認識されているが、必ずしも宿泊施設内に温泉入浴施設が併設されているとは限らない。
出典: 温泉宿 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0