幻辞.com

馬刀貝

まてがい
名詞
1
標準
文例 · 用例
――私は見ていたが――妙なもので、ここで鯨を売ればといっても、山車に載せて裃で曳きもしまいし、あの、おいらんと渾名のある海豚を売ればといって、身を切って客に抱かせもしないであろうが、飯蛸なぞもそうである……栄螺、黄螺、生の馬刀貝などというと、張出した軒並を引込んで、異に薄暗い軒下の穴から、こう覗く。
泉鏡花 卵塔場の天女 青空文庫
馬刀貝を食べつゝ旦浦時代の追憶にふける。
室積行乞 行乞記 青空文庫
丘のごとくに堆かく、積み上げられた、貝殻は牡蠣か、馬鹿か、馬刀貝か。
夏目漱石 草枕 青空文庫
いかなご、まて貝、がどう、そんなものを煮て貰ってたべた。
林芙美子 田舎がえり 青空文庫