卑しからぬ
いやしからぬ
表現
標準
respectable
文例 · 用例
「其のさま卑しからぬ女の、物ごしもまことに宜しくはあれどいたく貧苦愁苦にやつれて見えたるが、願はくは此鏡を然るべく購ひ取りてたまはれかしとて持参り深々と頼み入りましてのことに、強くは拒み兼ねて、要無きこととは存じましたれど、御眼の前にもてまゐりたり」という。
— 幸田露伴 『連環記』 青空文庫
「人品骨柄卑しからぬものと見えた。
— 夢野久作 『鼻の表現』 青空文庫
この人品骨柄卑しからぬという見処は、その鼻の表現にあるので、眼や口が如何に清らかであっても鼻の表現が卑しかったら落第であります。
— 夢野久作 『鼻の表現』 青空文庫
路の傍なる乞兒は我衣服の卑しからぬを見て、われを殿樣と呼べり。
— IMPROVISATOREN 『即興詩人』 青空文庫
その名の如く人品こつがら卑しからぬ中年のおっさんだ。
— 太宰治 『パンドラの匣』 青空文庫
劇場の入口などで、いろんな乾菓子を売っていた、頬髯をはやした人品卑しからぬ一人の香具師は、わざわざ丈夫で立派な木の腰掛を幾つもこしらえて、一人に八十カペイカで物ずきな連中を腰掛けさせていた。
— ニコライ・ゴーゴリ 『鼻』 青空文庫
ある朝、一人の日本人の卑しからぬ奥さんが、辺鄙な町端れを何か御用があるとみえまして、急ぎ足で歩いておいでになりました。
— 地に潜むもの 『地上』 青空文庫
この主婦は、もとはその家柄は卑しからぬ者で、南北戦争のさいには南軍|方であって、最もリンカーンの政策に反対した者であったためか、リンカーンの人物を評するにも、その時の感情を※はさんで、彼に関することならば、なにごとも曲解する傾きがあった。
— 新渡戸稲造 『自警録』 青空文庫
作例 · 標準
その老紳士は、古びたスーツを着ていても、どことなく卑しからぬ風格を漂わせていた。
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初対面だったが、彼女の卑しからぬ立ち振る舞いに、育ちの良さを感じた。
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彼は自らを貧乏書生と称していたが、その筆跡は明らかに卑しからぬ教養を示していた。
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