幻辞.com

来音

らいおん
名詞
1
標準
文例 · 用例
話が理窟つぽくなつてきたが、とにかくさういふわけで、私は音楽会の気分が厭ひなため、性来音楽好きでありながら、演奏会に行くことは稀れにしかない。
萩原朔太郎 ラヂオ漫談 青空文庫
試みに我々の言語から、すべての外来音たる漢語一切を除いてみよ。
萩原朔太郎 詩の原理 青空文庫
英則は元来音羽金助といふ名前だつたのを養子と極ると同時に改名した。
牧野信一 サクラの花びら 青空文庫
他人に附合うも此通りにて、唯我家を大事に治めて、閑暇の時には自から其家を尋ねて往来音問自在なる可し。
福沢諭吉 女大学評論 青空文庫
こいつア余燼が冷めるまで、当分江戸を売るほうが上分別かも知れねえ」 平河町の自宅へは立ち寄らずに、ああして数年前駿州江尻在大平村から一緒に上京して以来音信不通になっていたこのお六とともに、いずくともなく長い草鞋をはいてしまった。
新版大岡政談 魔像 青空文庫
唯音楽ばかりに就いて言ふと、音楽の技術が進まぬ間に、あまり進み過ぎた外来音楽に逢着してしまつた。
折口信夫 日本芸能の特殊性 青空文庫
それ以来音信が絶え、僅かに新聞で消息を窺ふよりなかつた。
北條民雄 月日 青空文庫
戦禍のドサクサ以来音信も絶えていたが、このたび我が身にあまる悩みの種が起って、姉君に相談したいと手をつくして、住所をつきとめ、かくてわが社へ御来臨と相成った次第の由、悩みの種とは、申すまでもなく、例の縁談のことであった。
――ゴロー三船とマゴコロの手記―― ジロリの女 青空文庫