転砥
てんと
名詞
標準
文例 · 用例
」というような文句を呶鳴ったり、ぐるぐる※っている彼の憤怒の囘転砥石からその他の皮肉の火花を散らしたりしながら、クランチャー君は自分の長靴磨きや出勤準備をやり出した。
— 上巻 『二都物語』 青空文庫
鉄の刃物を廻転砥石でとぐときに、火花がとぶ。
— 中谷宇吉郎 『エスキモーの国から』 青空文庫
鉄の刃物を廻転砥石で砥ぐ時、火花の形によって鉄の性質が分るという話だが、そんなこととも関係がありそうだ。
— 中谷宇吉郎 『寅彦夏話』 青空文庫
そして、頭の骨が廻轉砥に素燒を磨りつけてゐるやうなガリガリと云ふ音を立てて減つて行くにもかかはらず、頭に殘つてゐる澄明な頭の形をした心だけが少しも車輪に咬まれずに殘つてゐる。
— 横光利一 『悲しみの代價』 青空文庫