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薬湯

やくとう異読 くすりゆ・やくゆ
名詞
1
標準
medicated bath
文例 · 用例
後園の桃園では女の死体をおろした岳父が狂気のようになって、婢のはこんできた薬湯を口や鼻から注ぎ込んでいた。
田中貢太郎 竇氏 青空文庫
「魂よせじゃ、魂よせじゃ」 岳父は薬湯の器をほうりだして叫んだ。
田中貢太郎 竇氏 青空文庫
東京の湯屋は白湯を主としていたのであるが、明治二十年頃から温泉、鉱泉、薬湯、蒸風呂などの種類が殖えた。
岡本綺堂 明治時代の湯屋 青空文庫
回診の折り院長は掌から手首にまでも及んだ焦色を見て首を傾け、薬湯につけてあとを繃帯することを看護婦に命じた。
鷹野つぎ 草藪 青空文庫
二三日前の晩に私はこの三人で散歩に出かけ、中将湯に寄つて皆なで「中将湯」を喫まう、男だつて差支へないと云はれて、私は紅茶々碗ですゝめられる薬湯を見たりして間もなく二人を撒いた。
牧野信一 日本橋 青空文庫
千枝松はその薬湯をすすったばかりで、粥も喉には通らなかった。
岡本綺堂 玉藻の前 青空文庫
田舎の母の同居してる家では、リュウマチを患っている老人のために、上州の方から取り寄せられた湯の花で薬湯がほとんど毎日のように立てられた。
徳田秋声 青空文庫
毎日ヒゼンの薬湯に入る。
戸坂潤 獄中通信 青空文庫
2
標準
(medical) decoction
3
標準
medicinal hot spring