駆け出
かけで
名詞
標準
文例 · 用例
ヨーイ、ドン、で駆け出したのだが、村長さんも組合長さんも日頃馴れてゐることとて、腰の据り方といひ、手の振り方といひ、足の運び方といひ堂に入つたものであつた。
— 葉山嘉樹 『運動会の風景』 青空文庫
次ぎのランナーは、みんな年が若かつたので、元気にまかせて、担いでゐるのが肥えの筈であることを忘れて、ポチャポチャやりながら駆け出し疾走し始めた。
— 葉山嘉樹 『運動会の風景』 青空文庫
見習は、いきなり駆け出した。
— 葉山嘉樹 『労働者の居ない船』 青空文庫
それが向う河岸の役所の構内へ落ちそうになると、そこの崖で見ていた中年の紳士の一人は急いで駆け出して行って、建物の向うに消えた。
— 寺田寅彦 『雑記(2)』 青空文庫
南向いている豚の尻を鞭でたたけば南へ駆け出し、北向いている野猪をひっぱたけば北へ向いて突進する。
— 寺田寅彦 『電車と風呂』 青空文庫
いわんや北へ向いているのを駆け出させるような刺戟は到る処にころがっている。
— 寺田寅彦 『電車と風呂』 青空文庫
」 と叫びながら、寄宿舎から逃げるように駆け出してしまった。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
すると突然子供はワアワアと唖のような声を出して駆け出しました。
— 国木田独歩 『春の鳥』 青空文庫