緘
かん
名詞頻度ランク #4162 · 青空 206 例
標準
seam
文例 · 用例
(阿難少時|緘黙、再び激昂の調子になり)その刹那、血塗った蓮華が何処よりともなくばらばらと飛んで来て、わたしの身心に纏い付き、そしてわたしは無闇にここへ運ばれて来た。
— 岡本かの子 『阿難と呪術師の娘』 青空文庫
私は没分暁漢の一巡査であるが、生理学教室に雛を祭ることにおいて、一石橋の朧月一片の情趣を会得した甲斐に、緋緘の鎧の袖に山桜の意気の羨しさに堪えんで。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
「馬丁さん、ほんとに約束だよ、どうしたってんだね」 なお渠は緘黙せり。
— 泉鏡花 『義血侠血』 青空文庫
奇蹟は感動にして形體に非ず、天國を説かんとするものは必ずその口を緘せらる。
— 萩原朔太郎 『散文詩・詩的散文』 青空文庫
英臣は苔蒸せる石の動かざるごとく緘黙した。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
然も其|緘黙は蓋しこの世に於ける最大の雄弁たりし也。
— 石川啄木 『閑天地』 青空文庫
背は左まで高くはないが、骨太の肉附の良い、丸顏の頭の大きな人で眦が長く切れ、鼻高く口緘り、柔和の中に威嚴のある容貌で、生徒は皆な能く馴れ親しんで居ました。
— 国木田独歩 『日の出』 青空文庫
D 沈丁花なまめけるわが女、汝は弾きぬ夏の日の曲、悩ましき眼の色に、髪際の紛おしろひに、緘みたる色あかき唇に、あるはいやしく肉の香に倦める猥らなる頬のほほゑみに。
— 北原白秋 『邪宗門』 青空文庫
作例 · 標準
封筒の「緘」の部分がしっかり閉じられており、中身が漏れ出る心配はなさそうだ。
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古い書物のページが、時間の経過とともに「緘」の部分で脆くなっていた。
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標準
writing on the seal of an envelope
作例 · 標準
手紙の封印に押された「緘」の文字は、内容が改ざんされていないことの証明だった。
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証文の「緘」の部分に、秘密のメッセージが小さく書き添えられているのを発見した。
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