廃塔
はいとう
名詞
標準
文例 · 用例
が、こうして廃塔といっしょに、さっきからいくぶん瞑想的になりがちな僕もしばらく世問のすべてのものから忘れ去られている。
— 堀辰雄 『大和路・信濃路』 青空文庫
古塔と云はむよりも、むしろ廢塔といふべく、余は、一種の詩趣を覺ゆるまゝに、常に好んで、散歩するにつれて之を訪へり。
— 大町桂月 『中野あるき』 青空文庫
そしてヘンリイ・ビドウ氏がいみじくも言つたやうに、『アメリカン・バア、タンゴ、マオリ族の刺青が我々の時代に於けるのは、月光、廢塔、トゥルバドゥル詩人の胡弓がロマンチスムに於けるごときものだ。
— 堀辰雄 『レエモン ラジィゲ』 青空文庫