肆
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名詞
標準
文例 · 用例
(昭和十六年二月校訂の時しるす)本書は昭和十二年五月内務省主催第二回神職講習会における講義を速記したものであって、昨年三月|神祇院で印刷に附して関係者に頒布せられたが、今回|書肆の請により同院の許しを得て新たに刊行したものである。
— 橋本進吉 『古代国語の音韻に就いて』 青空文庫
秋風や酒肆に詩うたふ漁者樵者 街道筋の居酒屋などに見る、場末風景の侘しげな秋思である。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
これらの句で、蕪村は特に「酒肆」とか「詩」とかの言葉を用い、漢詩風に意匠することを好んでいる。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
この句は「酒肆に詩うたふ」によって、如何にも秋風に長嘯するような感じをあたえ、詩としての純粋感銘をもち得るのである。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
このたびわが塾に於いて詩経の講義がはじまるのであるが、この教科書は坊間の書肆より求むれば二十二円である。
— 太宰治 『ロマネスク』 青空文庫
もしもそうでなかったらいかに彼の名文をもってしても、書肆の十露盤に大きな狂いを生じたであろうと思われる。
— 寺田寅彦 『西鶴と科学』 青空文庫
書肆文求堂をもうちっと富坂寄の大道へ出した露店の、いかがわしい道具に交ぜて、ばらばら古本がある中の、表紙の除れた、けばの立った、端摺の甚い、三世相を開けて、燻ぼったカンテラの燈で見ている男は、これは、早瀬主税である。
— 泉鏡花 『婦系図』 青空文庫
しかも私の骨に徹する怠惰癖と物臭さ根性とは、書肆との交渉を甚だ煩はしいものに考へてしまつた。
— 萩原朔太郎 『月に吠える』 青空文庫