電気蓄音機
でんきちくおんき
名詞
標準
electric gramophone
文例 · 用例
店の食卓も、腰掛も、昔のままだったけれど、店の隅に電気蓄音機があったり、壁には映画女優の、下品な大きい似顔絵が貼られてあったり、下等に荒んだ感じが濃いのであります。
— 太宰治 『老ハイデルベルヒ』 青空文庫
「……野郎若輩ながら、軒下三寸を借りうけましての仁義失礼さんにござんす……」そうして、男は聴馴れぬ調子でぺらぺら喋り立てたが、再び電気蓄音機が鳴り出したので、はっきり聴きとれなかった。
— 織田作之助 『青春の逆説』 青空文庫
幸いのことに、つい先日ビクターから勤続二十五年以上の御褒美に小型電気蓄音機を貰ったので、それで聴いて楽しんでいる。
— 宮城道雄 『レコード夜話』 青空文庫
電気蓄音機は調節が出来てよいが、手捲の蓄音機でオーケストラなどを鳴らすと、辺りへひびきわたるので風呂敷をかけたり、蒲団をかぶせたりして音を弱くして聴くのである。
— 宮城道雄 『レコード夜話』 青空文庫
ピアノはフイッシャーの演奏であったが、それを電気蓄音機で弱くして聴いた。
— 宮城道雄 『レコード夜話』 青空文庫
ふかぶかとソファーにうずまり、ココアかレモンスカッシュをすすり、電気蓄音機から流れ出るチャイコフスキーに耳を傾けているが、それらの文化生活をおくる家具家財を買うだけのお金を、文化財を右から左へサーヴィスしてもうけたばかり……。
— 永井隆 『この子を残して』 青空文庫
階段の横に、大型の電気蓄音機。
— 岸田國士 『顔』 青空文庫
冬菜、電気蓄音機の前に立つて、レコードをかける。
— 人生の最も厳粛であるべき瞬間に、わたくしがもし笑ひの衝動をおさへることができぬとしたら、いつたいどんな罪に問はれるであらう? 『カライ博士の臨終』 青空文庫
作例 · 標準
祖父の家には、昔懐かしい電気蓄音機が置いてあった。
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アンティークショップで、美しい装飾が施された電気蓄音機を見つけた。
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電気蓄音機から流れるSP盤の音色は、何とも言えない味わいがある。
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