蕨餅
わらびもち
名詞
標準
文例 · 用例
お蘭は冷水で絞った手拭を持って来てやったり、有り合せの蕨餅に砂糖をかけて出してやったりした。
— 岡本かの子 『みちのく』 青空文庫
爰は木曾第一の難処と聞えたる鳥井峠の麓で名物|蕨餅を売っておる処である。
— 正岡子規 『くだもの』 青空文庫
それから女主人は余に向いて蕨餅を食うかと尋ねるから、余は蕨餅は食わぬが茱萸はないかと尋ねた。
— 正岡子規 『くだもの』 青空文庫
今朝出発の朝食にも、それを馳走になつたばかりだ」「それから倉之助の蕨餅といふのがある」「それは知らない」「いづれも逸品だね。
— 坂口安吾 『木々の精、谷の精』 青空文庫
颯チャント二人デ朝御飯ニ召シ上レ」「ソレハ有難ウ」「外ニ何カ、奈良デオ買物ハアリマセンカ、蕨餅ハイカヾ?
— 谷崎潤一郎 『瘋癲老人日記』 青空文庫