空蝉
うつせみ
名詞
標準
one's present existence
文例 · 用例
いつぞは正氣に復りて夢のさめたる如く、父樣母樣といふ折のありもやすると覺束なくも一日二日と待たれぬ、空蝉はからを見つゝもなぐさめつ、あはれ門なる柳に秋風のおと聞こえずもがな。
— 樋口一葉 『うつせみ』 青空文庫
いつぞは正気に復りて夢のさめたる如く、父様母様といふ折の有りもやすと覚束なくも一日二日と待たれぬ、空蝉はからを見つつもなぐさめつ、あはれ門なる柳に秋風のおと聞えずもがな。
— 樋口一葉 『うつせみ』 青空文庫
いつぞは正氣に復りて夢のさめたる如く、父樣母樣といふ折の有りもやすと覺束なくも一日二日と待たれぬ、空蝉はからを見つゝもなぐさめつ、あはれ門なる柳に秋風のおと聞こえずもがな。
— 樋口一葉 『うつせみ』 青空文庫
即ち人と家とは、栄えるので、恁る景色の俤がなくなろうとする、その末路を示して、滅亡の兆を表わすので、詮ずるに、蛇は進んで衣を脱ぎ、蝉は栄えて殻を棄てる、人と家とが、皆|他の光栄あり、便利あり、利益ある方面に向って脱出した跡には、この地のかかる俤が、空蝉になり脱殻になって了うのである。
— 泉鏡花 『三尺角』 青空文庫
ああ、まぼろしのなつかしい、空蝉のかような風土は、却ってうつくしいものを産するのか、柳屋に艶麗な姿が見える。
— 泉鏡花 『三尺角』 青空文庫
」空蝉四十三「もしもし、貴女様、もし……」 ここに葛木に物語られつつある清葉は、町を隔て、屋根を隔てて、かしこにただ一人、水に臨んで欄干に凭れて彳む。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
菱餅も焼くのを知って、それが草色でも、白でも、紅色でも、色の選好みは忘れている、……ああ、何という空蝉の女になったろう、と胸が一杯になったんですよ。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
即ち人と家とは、榮えるので、恁る景色の俤がなくならうとする、其の末路を示して、滅亡の兆を表はすので、詮ずるに、蛇は進んで衣を脱ぎ、蝉は榮えて殼を棄てる、人と家とが、皆他の光榮あり、便利あり、利益ある方面に向つて脱出した跡には、此地のかゝる俤が、空蝉になり脱殼になつて了ふのである。
— 泉鏡花 『三尺角』 青空文庫
作例 · 標準
例句
標準
cast-off cicada shell
作例 · 標準
例句
ウィキペディア曖昧さ回避
空蝉、空蟬(うつせみ)
語句
- この世に生きている人間。古語の「現人(うつしおみ)」が訛ったもの。転じて、生きている人間の世界、現世。うつそみ。
- 空蝉 — セミの抜け殻(またはセミそのもの)を指す、夏の季語
音楽作品
- 空蝉 (中村雅俊の曲) — 中村雅俊のシングル
- ウツセミ — Plastic Treeのアルバム。表題曲「うつせみ」を収録。
- 空蝉 (志方あきこの曲) — 志方あきこのシングル。テレビアニメ『いつか天魔の黒ウサギ』エンディングテーマ。
- うつせみ (CAPSULEの曲) — CAPSULEの配信シングル。アニメ映画『シドニアの騎士 あいつむぐほし』挿入歌。
- 空蝉 (Omoinotakeの曲) — Omoinotakeの配信シングル
- うつせみ(樋口一葉の小説) — 樋口一葉の小説。
その他
その他
- 空蝉 (小説家) — 日本の官能小説家。『プリンセスラバー!』のジュブナイルポルノなどを執筆。
出典: 空蝉 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0