揉烏帽子
もみえぼし
名詞
標準
soft, crumpled, unlacquered headwear (often worn by soldiers under their helmets from the Kamakura period onward)
文例 · 用例
一番目の時は、片岡八郎で、揉烏帽子で有つたから、鬘は冠らなかつたのだ。
— 江見水蔭 『硯友社と文士劇』 青空文庫
羅生門が、朱雀大路にある以上は、この男のほかにも、雨やみをする市女笠や揉烏帽子が、もう二三人はありそうなものである。
— 芥川龍之介 『羅生門』 青空文庫
羅生門が、朱雀大路にある以上は、この男の外にも、雨やみをする市女笠や揉烏帽子が、もう二三|人はありさうなものである。
— 芥川龍之介 『羅生門』 青空文庫
」 朱雀綾小路の辻で、じみな紺の水干に揉烏帽子をかけた、二十ばかりの、醜い、片目の侍が、平骨の扇を上げて、通りかかりの老婆を呼びとめた。
— 芥川龍之介 『偸盗』 青空文庫
それに萎えた揉烏帽子をかけたのが、この頃評判の高い鳥羽僧正の絵巻の中の人物を見るようである。
— 芥川龍之介 『運』 青空文庫
そこでこちらも柱の根がたに坐ってばかりは居られませんので、嫌々腰を擡げて見ますと、ここにも揉烏帽子や侍烏帽子が人山を築いて居りましたが、その中に交ってあの恵門法師も、相不変鉢の開いた頭を一きわ高く聳やかせながら、鵜の目もふらず池の方を眺めて居るではございませんか。
— 芥川龍之介 『竜』 青空文庫
そこで彼等は用が足りないと、この男の歪んだ揉烏帽子の先から、切れかかつた藁草履の尻まで、万遍なく見上げたり、見下したりして、それから、鼻で哂ひながら、急に後を向いてしまふ。
— 芥川龍之介 『芋粥』 青空文庫
所謂、橙黄橘紅を盛つた窪坏や高坏の上に多くの揉烏帽子や立烏帽子が、笑声と共に一しきり、波のやうに動いた。
— 芥川龍之介 『芋粥』 青空文庫
作例 · 標準
博物館で、鎌倉時代の武士が身につけていた揉烏帽子が展示されていた。
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歴史ドラマで、彼は兜の下に揉烏帽子を着用していた。
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揉烏帽子は、実用性と機能性を兼ね備えた当時の帽子だ。
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