仏学
ぶつがく
名詞
標準
Buddhist studies
文例 · 用例
私も驚きました、御慈悲深い、お情深い、殊に仏学をお修めなすって、道徳抜群という風説の高い貴女のお嫁御があんなに薄命でお在なさろうとは、はい、夢にも思いはしませんでした。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
このような者を強いて仏学なら仏学をさせると、表面は良いようでもやはり最善の極致にはならないものである。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
道の体だの用だのと云うと、哲学臭く、道学臭く、仏学や禅家の話のように聞えて、孔子の道にその様なことは無い筈だと思う人も有るだろうが、それは朱子の言葉尻に拘って、真の意味を理解しないものである。
— 幸田露伴 『一貫章義(現代訳)』 青空文庫
西洋から帰って仏学塾を開き子弟を教授して居た後までも、更に松岡甕谷先生の門に入って漢文を作ることを学んで怠らなかったのである。
— 幸徳秋水 『文士としての兆民先生』 青空文庫
此人は仏学・儒学に通じ、詩歌も能くしたと言ふが、其直接に授けられた所は想像出来ない。
— 折口信夫 『橘曙覧評伝』 青空文庫
医学書生のやる学問は常に肉体に関することだから、どうしても全体の風貌が覚官的になって来るとおもうが、長谷川翁の晩年は仏学|即ち仏教経典の方に凝ったなどはなかなか面白いことでもあり、西洋学の東漸中、医学がその先駆をなした点からでも、医学書生の何処かに西洋的なところがあったのかも知れない。
— 斎藤茂吉 『三筋町界隈』 青空文庫
道鏡は幼時|義淵に就て仏学を学び、サンスクリットに通達してゐた。
— 坂口安吾 『道鏡』 青空文庫
バイロンの所謂暴野なるルーソー、理想美の夢想家遂に我邦に縁なくして、英国想の代表者、健全なる共和思想の先達なる民友子をして、仏学者|安くにあると嘲らしむ、時勢の変遷、豈に鑑みざるべけんや。
— 北村透谷 『兆民居士安くにかある』 青空文庫