経木
きょうぎ
名詞
標準
paper-thin sheet of wood
文例 · 用例
腕にかけた経木籃から摘み取った花をこぼしこぼしフランセスの駈け出す後に私も従った。
— 有島武郎 『フランセスの顔』 青空文庫
足音はやや斜め後ろから間近になると突然私の眼の前に、野花をうざうざするほど摘み集めた見覚えのある経木の手籃が放り出された。
— 有島武郎 『フランセスの顔』 青空文庫
寝る際に読んだとおぼしき小説がベッドの上に、パイプが被害者の脇の椅子の上に、卓上にはグラス一杯の水、窓枠の上に経木編みの小箱、中には二粒の錠剤が。
— A STUDY IN SCARLET 『緋のエチュード』 青空文庫
カリフォルニヤから来る水々しい葡萄やバナナを器用な経木の小籃に盛ったり、美しい花束を携えたりして、葉子の朝化粧がしまったかと思うころには木村が欠かさず尋ねて来た。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
掛茶屋へ二人の派手な娘が、経木の帽子を圧へて駈け込んだ。
— 牧野信一 『渚』 青空文庫
前の年の夏などは郷里が海辺だつたので、堅い麦藁帽子を一度も冠らずに済んだ位ゐだつた、経木の帽子より他に用がなかつた。
— 牧野信一 『蝉』 青空文庫
―― 今日の買物二十二銭 ハガキ切手三十銭 経木帽七十六銭 外米二升二十三銭 押麦一升三十銭 バツトはぎ三十銭 理髪料四銭 入浴料六銭 豆腐一丁五銭 沢庵半本七十銭 電燈料 〆金弐円九十六銭也 差引残金四銭也七月九日 曇。
— 種田山頭火 『松山日記』 青空文庫
しかもその仕事が、東京監獄ではごく楽で綺麗な経木あみであったのが、南京麻の堅いのをゴシゴシもんで柔らかくして、それで下駄の緒の心をなうのであった。
— 大杉栄 『獄中記』 青空文庫
作例 · 標準
市場で買った握り寿司は、経木に包まれていて風情があった。
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昔ながらのパン屋さんでは、焼き立てのパンを経木に乗せてくれた。
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経木で作られた折箱は、通気性が良く食品の保存に適している。
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