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銀灰色

ぎんかいしょく
名詞
1
標準
silver gray
文例 · 用例
さうして所々に露出した山骨は青みがかつた真珠のやうな明るい銀灰色の条痕を成して、それがこの山の立体的な輪郭を鋭く大胆なタッチで描出してゐるのである。
寺田寅彦 雨の上高地 青空文庫
そうして所々に露出した山骨は青みがかった真珠のような明るい銀灰色の条痕を成して、それがこの山の立体的な輪郭を鋭く大胆なタッチで描出しているのである。
寺田寅彦 雨の上高地 青空文庫
川上の上は一面に銀灰色の靄で閉じられて、その中から幅の広い水の流れがやや濁って馳せ下っていた。
岡本かの子 桃のある風景 青空文庫
風が東に※つて潮霧が襲つて來るのだと氣がついた時には、その黒かつたものは黒眞珠のやうな銀灰色に光つて二三町と思はれる距離に逼つてゐた。
有島武郎 潮霧 青空文庫
」 と弁護士の方も軽く会釈したが、彼は五十五六の年輩の、硬い口髯も頭髪も三分通り銀灰色で、骨格のがっちりした厳つい紳士であった。
徳田秋声 縮図 青空文庫
かの女はしばらく、薄紅色のカーネーションの花弁に、銀灰色の影のこまかく刻み入ってるのを眺め入った。
岡本かの子 母子叙情 青空文庫
窓越しにマロニエの街路樹の影が、銀灰色の暁の街の空気から徐々に浮き出して来た。
岡本かの子 母子叙情 青空文庫
そのなつかしい気持ちの底には強くて鋭いものに対する稚純な敵意よりもなほさら私のこゝろにふかく沁みついてゐる刈萱の穂の銀灰色の虚無的な寂しい風趣なのである。
岡本かの子 秋の七草に添へて 青空文庫