残念無念
ざんねんむねん
名詞形容動詞
標準
deep regret
文例 · 用例
それに気附かず、作者は、汗水流し、妻子を犠牲にしてまで、そのような読者たちに奉仕しているのではあるまいか、と思えば、泣くにも泣けないほどの残念無念の情が胸にこみ上げて来るのだ。
— 太宰治 『眉山』 青空文庫
つまり私の筆の方は残念無念にも、完全にノック・アウトされた訳で、自分ながら小気味のよい思い出になってしまいました。
— 夢野久作 『挿絵と闘った話』 青空文庫
見ていると、久慈は真紀子を高につれ出されたことをさも残念無念と云いたげな顔にも拘らず、内心それも表情でおどけて見せ矢代の観察を眩まそうとの謀みと受けとれぬこともなかった。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
荷物の整理などもうできてるから残念無念の一時間、「もう時間だわ、行きませう」「あら、今、料理がとゞいたばかりよ、これからよ、ねえ、先生」 その言葉に目もくれず、もうマッカ、酔眼モーローたる宿六の腕をつかんで、「さ、行きませうよ」「お前も一パイのめ」「ほら、ごらんなさい。
— 坂口安吾 『オモチャ箱』 青空文庫
歴史の人物は歴史のうえで、歴史的にしか生活していないが、現実の人間というものは、主として夫婦喧嘩だの、三角くじの残念無念だの、酔っぱらって怪我をしたのと、あさましいことばかりで、二合一勺のそのまた欠配つゞきでも祖国を売らなかった歴史的美談のごときは、みずから意志した気魄のあらわれではなかった。
— 坂口安吾 『二合五勺に関する愛国的考察』 青空文庫
荷物の整理などもうできてるから残念無念の一時間、「もう時間だわ、行きましょう」「あら、今、料理がとどいたばかりよ、これからよ、ねえ、先生」 その言葉に目もくれず、もうマッカ、酔眼モーローたる宿六の腕をつかんで、「さ、行きましょうよ」「お前も一パイのめ」「ほら、ごらんなさい。
— 坂口安吾 『オモチャ箱』 青空文庫
「それは残念無念――そのほうが我に見せたいと思うより以上、おれはその品を見たい、見ずには置けぬ」 そこで独眼竜は馬を駆って、直ちに細川三斎の陣を訪れた。
— 白雲の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
見物人が堂々と提出をもとめることのできる判定写真には、本命選手がわざと負けたコンセキなどは決して現れないから、どんな怪しいレースでも、判定に疑いを立てる以外に方法のない見物人は、腕をつかねてレースの不正を残念無念と見ている以外に手はないのだ。
— ――競輪不正事件―― 『光を覆うものなし』 青空文庫
作例 · 標準
最後の最後で逆転負けを喫し、選手たちは残念無念の表情でコートを去った。
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あと一歩で目標に届かなかったことは、残念無念でならない。
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志半ばで倒れた先代の心中を察すると、残念無念の極みであろう。
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