紫丁香花
むらさきはしどい異読 ムラサキハシドイ
名詞
標準
lilac (Syringa vulgaris)
文例 · 用例
そう思って見れば、これ等の瑞々しい紫丁香花色の花弁の上には敏感に、微に、遠い雲の流れがてりはえているようではないか。
— ――ふるき市街の回想―― 『小景』 青空文庫
この袋小路にははいって来る人もないので、名も知らぬ野生の灌木の叢や、ちょうどその季節に美しい花をつける紫丁香花やが、一面にはびこり繁っている。
— КРАСНЫЙ ЦВЕТОК 『紅い花』 青空文庫
そこには、紫丁香花や黄いろい針金雀児の株を植えこんだ、イギリス風の花壇が二つ三つ散在し、五六本の白樺がそこここに小さい木立となって、細かい葉をつけた疎らな木梢をもたげている。
— または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊 『死せる魂』 青空文庫
第一に、紫丁香花――これは初恋のときめきだ。
— 小栗虫太郎 『オフェリヤ殺し』 青空文庫
紫丁香花咲いてる中の こざつぱりした住居ぢや住居中ぢや騒ぎぢや 愉快な騒ぎ……来なよ、来なつてば、愛してやらあ、 わるかあるめエ来なツたら来なよ、来せエしたらだ…… 彼女曰く――だつて職業はどうなンの?
— OEVRES D'ARTHUR RIMBAUD 『ランボオ詩集』 青空文庫
……空はやがて柔かな紫丁香花色になる。
— ГУСЕВ 『グーセフ』 青空文庫
リラの若木を植えたとき富美子は泣いた、二人で小さな立札に、来太が「むらさきはしどい」と書いたあと、富美子はそれに添えて「また逢う日まで」と書きながら泣いた。
— 山本周五郎 『花咲かぬリラ』 青空文庫
作例 · 標準
街路樹の紫丁香花が甘い香りを漂わせ、初夏の訪れを告げている。
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彼女は紫丁香花のブーケを胸に抱き、幸せそうな笑顔を浮かべた。
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公園のベンチで、紫丁香花の花びらが風に舞うのをぼんやりと眺めていた。
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