黒闇
こくあん
名詞
標準
darkness
文例 · 用例
開墾宮沢賢治落ちしのばらの芽はひかり樹液はしづにかはたれぬあゝこの夕つゝましくきみと祈らばよからんをきみきたらずばわが成さんこの園つひにむなしけん西天黄ばみにごれるに雲の黒闇の見もあへず
— 宮沢賢治 『開墾』 青空文庫
穴のごとく、その底よりは風の吹き出づると思う黒闇々たる坂下より、ものののぼるようなれば、ここにあらば捕えられむと恐しく、とこうの思慮もなさで社の裏の狭きなかににげ入りつ。
— 泉鏡花 『龍潭譚』 青空文庫
あとはまた真黒闇になるのだが、そんな事をとかくいうことはかえって余計な失礼の事のように思えたので、そのままに坐を立って、襖を明けて奥へ入った。
— 幸田露伴 『観画談』 青空文庫
親父はさすがに老功で、後家の鐙を買合せて大きい利を得る、そんな甘い事があるものではないというところに勘を付けて、直に右左の調べに及ばなかったナと、紙燭をさし出して慾心の黒闇を破ったところは親父だけあったのである。
— 幸田露伴 『骨董』 青空文庫
」と立ちたる膝の辺に声するに、三吉また驚きて、「おや、黒闇がものを言うぜ。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
まして未だ曾て知らぬ敵地へ踏込む戦、特に腹の中の黒白不明な政宗を後へ置いて、三里五里の間も知らぬ如き不詮議の事で真黒闇の中へ盲目探りで進んで行かれるものでは無い。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
手近い例を擧ぐれば、黒闇に脱いだ吾が下駄は、黒闇で穿けるのが當然だが、全氣で脱がなかつた下駄ならば、急に智炬を燃やしても巧く穿けぬのである。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
併し下駄を脱ぐ事に徹底すれば、何時でも黒闇で穿ける、智炬を燃すには及ばないのである。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
作例 · 標準
停電で部屋は一瞬にして黒闇に包まれた。
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彼の心の中には、深い黒闇が潜んでいるように見えた。
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黒闇の中、わずかな光を求めて手探りで進んだ。
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標準
Kalaratri (Deva)
作例 · 標準
インド神話に登場する黒闇は、災いを打ち払う力を持つ。
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黒闇の像は、寺院の奥深くに静かに祀られている。
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瞑想中に黒闇の存在を感じ、畏敬の念に打たれた。
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