緑酒
りょくしゅ
名詞
標準
green or sweet wine
文例 · 用例
むかしはここで緑酒を汲んだ。
— 太宰治 『古典竜頭蛇尾』 青空文庫
緑酒を捧持されて、ぼんやりしていた。
— 太宰治 『HUMAN LOST』 青空文庫
殊に赤坂芸者と言つて、東京市中、数ヶ所の芸者の居処の一になつて居るから、夜になると、紅燈緑酒の有様が田町の家並に開かれるので、溜池の大通を歩くと、あの二階でも此の二階でも三絃、太鼓の花々しい響か、それとも爪弾とやら、乙に気取つた楽の音が洩れるのです。
— 國木田獨歩 『夜の赤坂』 青空文庫
緑酒と脂粉の席の間からも、其の道が、常に耿々と、ヤコブの砂漠で夢見た光の梯子の様に高く星空迄届いているのを、彼は見た。
— 中島敦 『光と風と夢』 青空文庫
季節をたとへて金樽緑酒とも云へるものならば、おそらく街々の角なみに「艦隊入港」の歓迎旗を翻す真夏の微風に、天地も陶然として凱歌を挙げるひとときに止めを刺すと申すべきであらう。
— 牧野信一 『緑の軍港』 青空文庫
緑酒|紅燈の巷でも、彼は自分の金の力が万能であったのを知った。
— 菊池寛 『真珠夫人』 青空文庫
しかし仙台の国歌とも云うべき「さんさ時雨」が、芸妓の生鈍い肉声に歌われて、いわゆる緑酒紅燈の濁った空気の中に、何の威厳もなく、何の情趣も無しに迷っているのに較べると、この唄はむしろこの人々と共に亡びてしまう方が優かも知れない。
— 岡本綺堂 『綺堂むかし語り』 青空文庫
季節をたとへて金樽緑酒とも云へるものならば、おそらく街々の角なみに「艦隊入港」の歡迎旗を飜す眞夏の微風に、天地も陶然として凱歌を擧げるひとときに止めを刺すと申すべきであらう。
— 牧野信一 『緑の軍港』 青空文庫
作例 · 標準
祝宴の席で、一同は緑酒を酌み交わした。
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この緑酒は、甘口で飲みやすいので女性にも人気だ。
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彼は特別な日にだけ、貯蔵しておいた緑酒を開ける。
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