椴松
とどまつ異読 トドマツ
名詞
標準
Sakhalin fir (Abies sachalinensis)
文例 · 用例
椴松の、丸太の、美女の胴体の、今のこの無慙である。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
椴松の生体はここに一切木っ羽微塵となってしまった。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
見ると、大きな大きな木釜のどれもが、にちゃにちゃと、まるで口の中で噛みつぶしたラブレタアそのままの椴松の繊維で、薄ぐろく、盛り高く、一杯に満ち溢れていた。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
」「それでも上の方に椴松が見えるじゃないか、あっ、空が青え。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
はっと仰ぐと、アイヌ部落の、そのややうち開けた谿谷の上、海に迫った丘陵の椴松の黒い疎林の、その真っ蒼な空に一点、颯爽と羽風を切っているのは、 あ、たしかに鷲だ。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
西海岸の真岡から、樺太庁の所在地たる豊原まで、二十余里の山野を、蝦夷松、椴松、白樺の原生林を技けて、怪獣のごとくまた疾風のごとく自動車で横断することは、少くともこの旅行中の一大壮挙にはちがいない。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
崖だ、椴松だ、熊笹だ。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫
」 * 道は椴松の原野から椴松の山林に入り、幾度かまた原野に下り、また山林をのぼってゆく。
— 北原白秋 『フレップ・トリップ』 青空文庫