雪気
ゆきげ
名詞
標準
文例 · 用例
こういう天候で、もし降雨を伴なわないと全国的に火事や山火事の頻度が多くなるのであるが、この日は幸いに雨気雪気が勝っていたために本州四国九州いずれも無事であった。
— 寺田寅彦 『函館の大火について』 青空文庫
梅には梅気、竹には竹気がある、松に松気、茶に茗気、薬の気は薬気、酒の気は酒気、毒気があり、蟒気(蟒の気)があり、霜気があり、雪気があり一切の種々の物に一切種々の気が有る。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
竹気・霜気・雪気などは、竹の香、霜の香、雪の香とは云い難いが、これを竹・霜・雪の「にほひ」とすると、「にほひ」の語の本の意味に照らして不可でなく、「にほひ」の語は実に能く気の字に当たっているのである。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
省作は泣いても春雨の曇りであって雪気の時雨ではない。
— 伊藤左千夫 『春の潮』 青空文庫