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菜花

なのはな
名詞
1
標準
文例 · 用例
痩せた菜花の咲いているところがあったり、赭土の多い禿山の蔭に、瀬戸物を焼いている竈の煙が、ほのぼのと立昇っていたりした。
徳田秋声 あらくれ 青空文庫
」「四月のことでその辺に菜花が咲いてゐたが、風邪が癒らないんで、M―市の親類の家へ、予定より早く引揚げたんだがね。
徳田秋聲 歯痛 青空文庫
蛇で占う事、『淵鑑類函』四三九に、『詩経類考』を引いて、江西の人、菜花蛇てふ緑色の蛇を捕え、その蟠る形を種々の卦と名づけ、禍福を判断し俚俗これを信ずと出づ。
蛇に関する民俗と伝説 十二支考 青空文庫
菜花は、田野の春をかざりしものなるが、ともし油幾んどすたれ、石油一般に用ゐらるゝに及びて、菜花の美もなくなれり。
大町桂月 東京の近郊 青空文庫
とぼし油の需要減ぜると共に、菜花の美觀も減じゆくは、惜むべし。
大町桂月 春の郊外 青空文庫
桃の紅、李の白、菜花の黄、麥の緑、之に、一帶の雲が日に映じて紫となれるを合はせて、滿目、五色の天地と、ふと一ぷく吹かしたくなりたるも、おぞや、まだ悟れぬ凡夫の身也。
大町桂月 春の郊外 青空文庫
毎年|儂は蔬菜花卉の種を何円と云う程買う。
徳冨健次郎 みみずのたはこと 青空文庫
唯一叢の黄なる菜花に、白い蝶が面白そうに飛んで居る。
徳冨健次郎 みみずのたはこと 青空文庫