やり繰り
やりくり
名詞動詞-サ変動詞-他動詞頻度ランク #20436 · 青空 25 例
標準
making do
文例 · 用例
口をついて出る、むかしの教師の名前、ことごとくが、匂いも味も色彩もなく、笠井さんは、ただ、聞いたような名前だなあ、誰だったかなあ、を、ぼんやり繰りかえしている仕末であった。
— 太宰治 『八十八夜』 青空文庫
しかし主人は人使いが巧いようにやり繰りも上手で、銀子や家人の前には少しも襤褸を出さず、看板を落とすようなことはなかった。
— 徳田秋声 『縮図』 青空文庫
こうした音や動画を扱っていくにあたっては、限りあるメモリの中でやり繰りするためにデータをどう圧縮し、それをどう伸張して再生するかが大きなポイントとなる。
— 富田倫生 『青空のリスタート』 青空文庫
も少し話を続けていてみろ、お前のやり繰りでは間に合わなくなるから。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
少しでも金を取つて逃げようといふ手段だらう――加集といふ男がまだ關係してゐるとすりやア、口錢取りのやり繰り手、話上手な策略家だから、ねえ。
— 放浪 『泡鳴五部作』 青空文庫
Aが父と、今月は私が二つも三つも小説を書いたから、大変やり繰りに都合がよいと云うのをきく、忘られない印象をうけた。
— 一九二二年(大正十一年) 『日記』 青空文庫
そこで母は勇気と切り盛りの巧みさと精励とで何一つ不足のないやうに家政をやり繰りして、行かなければならないので、今日の家庭の主婦の模範と呼ばれる人でさへも、かくまでは行届くまいと思はれるのです。
— 堀口九萬一 『フランソア・コッペ訪問記』 青空文庫
押川 世帯の方は、どうやらやり繰りをつけて、夕方から床へもぐり込んぢまつた。
— 岸田國士 『雅俗貧困譜』 青空文庫