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洒蛙

洒蛙
名詞
1
標準
文例 · 用例
もし又私の想像に反して、女が案外平気で洒蛙洒蛙して居つたら、私の美しい憧憬は破れ、私の美しい幻は即座に消えてしまふであらう。
平出修 二黒の巳 青空文庫
土門はなおも洒蛙々々と続けた。
織田作之助 青春の逆説 青空文庫
ところが、矢野はいけ洒蛙々々とした態度を見せた。
織田作之助 青春の逆説 青空文庫
」と洒蛙々々してゐる。
大正五(一九一六)年 茶話 青空文庫
何故って、例えばB町を引挙げた助役は、H機関庫に帰って来ると、直ちに翌日からまるで「葬式機関車」の奇妙な事件なぞはもう忘れてしまった様に、イケ洒蛙洒蛙と平常の仕事を続け出したんです。
大阪圭吉 とむらい機関車 青空文庫
能く世間にある徳行の君子なんて云う学者が、ムヅ/\してシント考えて、他人の為ることを悪い/\と心の中で思て不平を呑で居る者があるが、私は人の言行を見て不平もなければ心配もない、一緒に戯れて洒蛙々々として居るから却て面白い。
福翁自伝 福翁自伝 青空文庫
勝負は時の運に由る、負けても恥かしいことはない、議論が中らなかっても構わないが、遣傷なったらその身の不運と諦らめて、山に引込むか、寺の坊主にでもなって、生涯を送れば宜いと思えども、中々|以て坊主どころか、洒蛙々々と高い役人になって嬉しがって居るのが私の気に喰わぬ。
福翁自伝 福翁自伝 青空文庫
ソレもいよ/\官途に気がないとならば田舎にでも引込んで仕舞えば宜いに、都会の真中に居て然かも多くの人に交際して、口も達者に筆もまめに、洒蛙々々と饒舌たり書たりするから、世間の目に触れ易く、随て人に不審を懐かせるのも自然の勢である。
福翁自伝 福翁自伝 青空文庫