玉虫色
たまむしいろ
名詞名詞-の形容詞
標準
iridescent colour
文例 · 用例
もう一つの説によると、「玉虫色の小さな馬に乗って、猩々緋のようなものの着物を着て、金の瓔珞をいただいた」女が空中から襲って来て「妖女はその馬の前足をあげて被害の馬の口に当ててあと足を耳からたてがみにかけて踏みつける、つまり馬面にひしと組みつくのである」。
— 寺田寅彦 『怪異考』 青空文庫
虫は玉虫色をしていて足長蜂に似ている」という記事もある。
— 寺田寅彦 『怪異考』 青空文庫
これに反して、ギバがなんらかの空中放電によるものと考えると、たてがみが立ち上がったり、光の線条が見えたり、玉虫色の光が馬の首を包んだりする事が、全部生きた科学的記述としての意味をもって来る。
— 寺田寅彦 『怪異考』 青空文庫
玉虫色のお羽織に白柄の脇差、知らぬ人が見たらお歴々と思うかも知れないが、この婆の目から見ると無用の小細工。
— 太宰治 『新釈諸国噺』 青空文庫
ええと、ことしの勘定は、」と言って、書附けを差出し、寝ているのを引起して、詰め寄って何やら小声で談判ひとしきりの後、財布の小粒銀ありったけ、それに玉虫色のお羽織、白柄の脇差、着物までも脱がせて、若衆二人それぞれ風呂敷に包んで、「あとのお勘定は正月五日までに。
— 太宰治 『新釈諸国噺』 青空文庫
これが出来上った時、しかも玉虫色の皆絹裏がサヤサヤと四辺を払って、と、出立った処は出来したが、懐中|空しゅうして行処がない。
— 泉鏡花 『薄紅梅』 青空文庫
ちょうど朝日の射して来た水の中に彼らの群がヒラヒラと揺れ動けば、その鮮やかな瑠璃色は、たちまちにして濃紺となり、紫藍となり、緑金となり、玉虫色と輝いて、全く目も眩むばかり。
— ――ミクロネシヤ巡島記抄―― 『環礁』 青空文庫
玉虫色の夜会服を着た妖艶花のような美人……噂に聞いた……ブロマイドで見た……銀幕で見た……否。
— 夢野久作 『冥土行進曲』 青空文庫
作例 · 標準
彼女が着ている玉虫色のドレスは、パーティー会場の照明を受けて妖しく光った。
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角度によって金にも緑にも見える、玉虫色の塗装を施した高級車が通り過ぎた。
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昆虫の殻のような、独特の玉虫色をしたインクを使って手紙を書く。
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標準
equivocal (reply, statement, etc.)
作例 · 標準
首相の答弁はどちらとも取れる玉虫色の内容で、野党からの批判を浴びた。
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両者の顔を立てるために、妥協案として玉虫色の解決策が提示された。
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「前向きに検討する」という玉虫色の返事をもらったが、期待は薄そうだ。
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ウィキペディア
玉虫色(たまむしいろ)とは、光の干渉によって起こる金緑から金紫の色調変化をする染色や織色をさす。
出典: 玉虫色 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0