忍び寄る
しのびよる
動詞-五段-ラ行動詞-自動詞頻度ランク #42434 · 青空 308 例
標準
to creep
文例 · 用例
愚かなるわれら杞人の後裔から見れば、ひそかに垣根の外に忍び寄る虎や獅子の大群を忘れて油虫やねずみを追い駆け回し、はたきやすりこ木を振り回して空騒ぎをやっているような気がするかもしれない。
— 寺田寅彦 『時事雑感』 青空文庫
しばらくして覆面した一人の男庵室に忍び寄る。
— 岡本かの子 『ある日の蓮月尼』 青空文庫
若旦那は、くわつと逆上せた頭を、我を忘れて、うつかり帽子の上から掻※りながら、拔足に成つて、庭傳ひに、密と其の窓の下に忍び寄る。
— 泉鏡太郎 『みつ柏』 青空文庫
(三十一) この時、背後の方から不意に物の気息が聞えて、何者か忍び寄るようにも思われたので、市郎は手早く蝋燭を把って起上ると、余りに慌てたので、彼は父の死骸に蹉いた。
— 岡本綺堂 『飛騨の怪談』 青空文庫
空は底深く澄み、太陽は冷めて黄ばみ、木の葉は薄く色づく、野末を渉る風さへも足音を秘めて忍び寄る。
— 岡本かの子 『秋の七草に添へて』 青空文庫
」 歳子は襟元へ急に何かのけはひが忍び寄るものゝやうに感じたが、牧瀬に対してまた周囲の情勢に対して何の不安も湧かなかつた。
— 岡本かの子 『夏の夜の夢』 青空文庫
この頃の夜は短いので、わびしい雨戸の隙間が薄明るくなったかと思うと、ぬき足をして縁側の障子の外へ忍び寄る者があった。
— 岡本綺堂 『鼠』 青空文庫
それから二日目の夜の更けた頃に、お元は身拵えをして七兵衛夫婦の寝間へ忍び寄ると、それを待っていた七兵衛は路用として十両の金をわたした。
— 岡本綺堂 『鼠』 青空文庫
作例 · 標準
静かに足音を立てずに、暗闇から危険が忍び寄ってきた。
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彼女は寝ている子供の顔をそっと見るため、ベッドに忍び寄った。
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秋が忍び寄るように、少しずつ肌寒くなってきた。
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