渇筆
かっぴつ
名詞
標準
drybrush
文例 · 用例
久慈の見たのでは、このセザンヌの晩年の東洋画のように渇筆を用いた画面には、もうそれから以後の人人の迷いくらんでゆくような、絵画上の手法の乱れる徴が顕れているように感じられた。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
同じ字を書くにしても、肉太渇筆などいう技法に囚われないで、また、そんな一種の型に興味を持たぬよう、当り前に普通な字、普通な書き方で誇張せざる自己を現わすべく嗜む気になってもらいたいものである。
— 北大路魯山人 『墨蹟より見たる明治大正の文士』 青空文庫
いつまで肉太渇筆の作意に興を続け給うのやらと、見せられる方では大分うるさくなってきた。
— 北大路魯山人 『墨蹟より見たる明治大正の文士』 青空文庫