煮ころばし
にころばし
名詞
標準
root vegetables boiled in broth
文例 · 用例
「うちの奴等、何を食ってやがったんだろう」 浅い皿の上から甘藷の煮ころばしが飯粒をつけて転げ出している。
— 岡本かの子 『食魔』 青空文庫
「ね、おい、水夫だってうまいもん食いてえや、船長たちゃ、いつもビフステーキやチキンの煮ころばしを食いやがって、ちくしょう!
— 佐藤紅緑 『少年連盟』 青空文庫
成程晩餐の食卓で、其人蔘の煮ころばしを戴いたが、それはホンとにリアンクウルのよりは美味だつた。
— 石川三四郎 『馬鈴薯からトマト迄』 青空文庫
その強飯や薯の煮ころばしで、狐の好意を釣出す訳なのである。
— 宮本百合子 『三郎爺』 青空文庫
じじいが横を向いてるすきをうかがって足を引いてさかさまにころばし、あっと悲鳴をあげてる間に屋台をがらがらとひいてきた阪井の早業にはだれも感心した。
— 佐藤紅緑 『ああ玉杯に花うけて』 青空文庫
ついでにその隣にある豚と芋のにころばしを食う。
— 夏目漱石 『吾輩は猫である』 青空文庫
しかし彼女は、ワグナー派について、その派が当然得意としている技術、すなわち、口をぽかんと開いて聞き取れてる聴衆に向かって、子音を空間にころばし棍棒でなぐりつけるように母音を強調しつつ、りっぱに発音する技術を、よく学んではいたにしろ、自然たらんとする技術を学んではいなかった――当然のことではあるが。
— JEAN-CHRISTOPHE 『ジャン・クリストフ』 青空文庫
……なんの種子だったかしら、菊枝はその小さな黒い粒子を掌にころばしてみながらしばらく考えていたが、やがて唐苣だということを思いだした。
— 不断草 『日本婦道記』 青空文庫
作例 · 標準
祖母の得意料理は、甘辛い味付けの煮ころばしだった。
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懐かしい田舎の味、煮ころばしが無性に食べたくなった。
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煮ころばしはご飯のおかずにぴったりだ。
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