好一対
こういっつい
形容動詞名詞
標準
well-matched
文例 · 用例
しかし武断一点張りでなかった事は、暗殺しようとした稲葉一徹が、かの『雪擁藍関』の詩をよく解したと云う一点で許した如き、義元が一首の和歌の故に部下を許した、好一対の逸話をもっても知られる。
— 菊池寛 『桶狭間合戦』 青空文庫
桂華の写生態度を認めながら、「所謂鶴首としての概念」とは遠いと批評した人と好一対の常識批評なのである。
— 美術論・画論 『小熊秀雄全集−19−』 青空文庫
徹底したカラーリストであるといふ点では、牧野虎雄と好一対であるが、今度の旺玄社の牧野の出してゐる『芍薬』は色彩家としての牧野の特長を生かした画とはいふことができない。
— 美術論・画論 『小熊秀雄全集−19−』 青空文庫
これは好一対じや」「そのお意で、どうぞお席にゐらしつて」 固より留らざるべき荒尾は終に行かんとしつつ、「間、貴様は……」「…………」「…………」 彼は唇の寒かるべきを思ひて、空く鬱抑して帰り去れり。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
彼らの頭脳の組織は麁※にして覚り鈍き事その源因たるは疑うべからず」カーライルとショペンハウアとは実は十九世紀の好一対である。
— 夏目漱石 『カーライル博物館』 青空文庫
この点石原純博士と好一対であるかも知れぬ。
— ――特に自然科学者に就て―― 『日本の頭脳調べ』 青空文庫
蒲鉾はようござんすか、と少年がいつた、いつぞや、お魚はいりませんか、と女がいつたのと好一対の傑作だ。
— 種田山頭火 『行乞記』 青空文庫
けさ、立ちぎはの一杯二杯はうれしかつた、白船老の奥さんは緑平老の奥さんと好一対だ。
— 種田山頭火 『行乞記』 青空文庫
作例 · 標準
いつも冗談を言い合う彼と、それを優しく受け流す彼女の様子は、傍から見ていても実にお似合いの好一対だ。
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床の間に飾られた古色蒼然とした花瓶と、そこに活けられた瑞々しい季節の花は、正に好一対を成して部屋を彩っている。
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最新鋭の超高層ビルと、その麓にひっそりと佇む古い社が共存するこの街の風景は、不思議と好一対の調和を見せている。
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