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素袷

すあわせ
名詞
1
標準
wearing a lined kimono without an undergarment
文例 · 用例
野郎は、素袷のすッとこ被よ。
泉鏡花 婦系図 青空文庫
借りたか、攫つたか未だ審ならずであるが、本望だといふのに、絹糸のやうな春雨でも、襦袢もなしに素袷の膚薄な、と畜生め、何でもといつて貸してくれた、と番傘に柳ばしと筆ぶとに打つけたのを、友だち中へ見せびらかすのが晴曇りにかゝはらない。
泉鏡花 遺稿 青空文庫
――とにかく、来客――跣足のまま、素袷のくたびれた裾を悄々として、縁側へ――下まで蔓る南瓜の蔓で、引拭うても済もうけれど、淑女の客に、そうはなるまい。
泉鏡花 薄紅梅 青空文庫
借りたか、攫ったか未だ審ならずであるが、本望だというのに、絹糸のような春雨でも、襦袢もなしに素袷の膚薄な、と畜生め、何でもといって貸してくれた、と番傘に柳ばしと筆ぶとに打つけたのを、友だち中へ見せびらかすのが晴曇りにかかわらない。
遺稿 遺稿 青空文庫
蝶吉は莞爾々々しながら、愛想よく仔細を尋ねて、(そう、今日お引越なすったの、何でしょう、兵児帯をして、前垂を懸けた、肥った旦那と、襟のかかった素袷で、器量の可いかみさんとが居る内でしょう。
泉鏡花 湯島詣 青空文庫
「寒くはなくッて、」「御串戯おっしゃらあ、」「だって素袷でおいでだよ。
泉鏡花 式部小路 青空文庫
」 そんな声で私は目を開くと、ひとりの無帽の、角帯に黒つぽいよれよれの素袷を着流した男が、私の眼上に枯木のやうに突ツ立つたまゝ眼ばたきもせずに私の顔を見降してゐた。
牧野信一 病状 青空文庫
色の浅黒い眉毛の濃い大柄な女で、髪を銀杏返しに結って、黒繻子の半襟のかかった素袷で、立膝のまま、札の勘定をしている。
夏目漱石 夢十夜 青空文庫
作例 · 標準
単衣の着物の上に、素袷の羽織を重ねて着た。
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彼女は、麻の素袷の着物を涼やかに着こなしていた。
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「今日は素袷でいいわ。あまり暑くないから。」
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