裏日本
うらにっぽん異読 うらにほん
名詞
標準
Japan Sea coastal areas
文例 · 用例
だが裏日本の金澤に生れ、暗い過去の傳統の中に育つた室生君が、長じて日本趣味に轉向するのは自然であつて、むしろそれが本來の囘歸であつた。
— 萩原朔太郎 『悲しき決鬪』 青空文庫
あの裏日本の伝説が口碑している特殊な部落。
— 散文詩風な小説 『猫町』 青空文庫
その前年の秋、私は新潟へ行き、ついでに佐渡へも行ってみたが、裏日本の草木の緑はたいへん淡く、土は白っぽくカサカサ乾いて、陽の光さえ微弱に感ぜられて、やりきれなく心細かったのだが、いま眼前に見るこの平野も、それと全く同じであった。
— 太宰治 『帰去来』 青空文庫
裏日本では、羽前の三瀬から越後の村上あたりまで出て来る海岸路が涼しいところです。
— 田山録弥 『談片』 青空文庫
関東、東北地方(太平洋)とは没交渉である大阪の気分が、ずつと裏日本一面にその勢力と感化とを及ぼしてゐる。
— 田山録弥 『西鶴小論』 青空文庫
裏日本の方をゆつくり※りながら歸ると云つてゐたが。
— 島木健作 『續生活の探求』 青空文庫
「一體、この山陰道を裏日本とは、どういふ譯でせう。
— 島崎藤村 『山陰土産』 青空文庫
ラジオの気象通報は、中国大陸にあった高気圧が東行してかなり裏日本に迫り、北西風が強く吹き募ってきたことを報じた上、T市地方は二、三日うちにまた雪になるでしょうと有難くない予報をアナウンスした。
— 海野十三 『深夜の市長』 青空文庫
作例 · 標準
例句