寮内
りょうない
名詞
標準
文例 · 用例
夜中に寮内を歩くときは、舎監や当直教師の注意をひかぬよう、はだしで歩くのが常道だ。
— 第1章 ローラーコースター、1966年 『45回転の夏』 青空文庫
きょうの午後はずっと自由時間だが、昼下がりの暑さのせいか、それとも、校舎やグラウンドやプールに出はらっているのか、寮内はおもいのほか静かで、建物全体がまどろんでいるようだった。
— 第2章 メリーゴーラウンド、1967年 『45回転の夏』 青空文庫
――日々の気持ちが荒み果てて来ると、寮では、精神修業に唐手が流行しだしたが、唐手をやり出してから、便所の壁には拳大の穴が明き、障子の桟は折れ、硝子は破られて、寮内の所々方々が、誰のしわざともなく荒されて行つた。
— 林芙美子 『瀑布』 青空文庫
それからまことに恐れ入りますが、一冊を小石川日本女子大学校松柏寮内倉田艶子に送って下さいませんか。
— 倉田百三 『青春の息の痕』 青空文庫
一と通り寮内を見物して外へ出ると、そこの廣庭には戸山學校の音樂隊が來てゐた。
— 久米正雄 『受驗生の手記』 青空文庫
綾麻呂 あるいはまた、その一人息子、文麻呂の出世を妨げんとて、大学寮内よりこれを追放し、より条件の悪い別曹、修学院などへと転校せしとめたる我等が仇敵は?
— 加藤道夫 『なよたけ』 青空文庫