戸当たり
とあたり
名詞
標準
doorstop
文例 · 用例
」と、いやにねばつこい口調で歎願して、頸を長くのばしてうなだれて見せて、傍に木の實が一つ落ちてゐるのを見つけ、ひよいと拾つて食べて、もつと無いかとあたりをきよろきよろ見廻しながら、「本當にもう、お前にそんなに怒られると、おれはもう、死にたくなるんだ。
— 太宰治 『お伽草紙』 青空文庫
そして、けばけばしい日光の反射が疼くやうに網膜を差すのに眼を細めながら、ひよいとあたりを見※した時、私はお前の病室の窓際の椅子に身を投げ掛けてゐたのだつた。
— 南部修太郎 『疑惑』 青空文庫
煤けた天井から、よれよれになつた電線を引いて、傘もない塵芥だらけの電燈の球が黄色い光をとろんとあたりへ投げてゐた。
— 南部修太郎 『ハルピンの一夜』 青空文庫
そして、女からそむけた視線をそのままにぐるりとあたりを見まはした。
— 南部修太郎 『ハルピンの一夜』 青空文庫
」 彼等は、ランプの芯を下げて、灯を小さくやっとあたりが見分けられる位いにして仕事をした。
— 黒島傳治 『老夫婦』 青空文庫
ところが、」とあたりを見回した上にさらに延び上がって近所を見回したが、一段声を潜めて「わたしは大変なことをしているんだ、とかく足らん足らんで一円二円とつかい込み、とうとう十五円ほど会の集金をつかい込んでしまったのです。
— 国木田独歩 『二老人』 青空文庫
」と云ったかと思うとぽっとあたりが青ぐらくなりました。
— 宮沢賢治 『サガレンと八月』 青空文庫
窓から毎日眺めてゐる風景のなかに既に起つてゐた現象を、私がそのときまで氣がつかなかつたといふのは、かなりの距離のため花の色とあたりの緑の色とのけぢめが薄くなつてゐたからだ。
— 梶井基次郎 『闇への書』 青空文庫
作例 · 標準
ドアが壁にぶつかるのを防ぐため、戸当たりを取り付けた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
強風で勢いよく開いたドアが、戸当たりでピタッと止まった。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
この戸当たりは、デザインが可愛くて部屋のアクセントになっている。
幻辭AI · gemini-2.5-flash