僅かながら
わずかながら
表現
標準
only slightly
文例 · 用例
けれども僅かながらも資本をおろし、商ないをしている家に育った息子だけに純粋の労働者にはなり切れない。
— 岡本かの子 『豆腐買い』 青空文庫
この内には、集の中の歌の原作であつたものが僅かながら入り交つてゐる。
— 北原白秋 『文庫版『雀の卵』覚書』 青空文庫
「然し事情といふものはすつかり自分を弱くしてしまふもんだからな」 若い醫者の顏には此時僅かながら苦痛が浮んだ。
— 長塚節 『開業醫』 青空文庫
そこで紅気(虹の気)あれば玉あり、※気(赤い気)あれば銅ありなどと記している『望気経』も有れば、鉱物採取の事を記した『天工開物』のような書にも僅かながら望気の事が載っていたと記憶している。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
もとより同語であるから、その間にひとすじの意味の相通じるものが有るは無論であるが、詳しく味わえば自然に僅かながら差がある。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
この誠を守る工夫に絶え間が無ければ、不平不満の何時何処に生ずることがあろうか、人知らずしても慍らないようにしようと思って、やっと僅かに慍らないで済むということでは、君子として尚僅かながら不足がある。
— 幸田露伴 『悦楽(現代訳)』 青空文庫
日中の暑さで水を撒くと見えて、地面は一様に僅かながら湿りを含んでいる。
— 大阪圭吉 『石塀幽霊』 青空文庫
その内に、譲吉の生活にも、僅かながら余裕が生じて来た。
— 菊池寛 『大島が出来る話』 青空文庫