前厄
まえやく
名詞
標準
the year before a critical age
文例 · 用例
その気で居れば可いものを、二十四の前厄なり、若気の一図に苛々して、第一その宗山が気に入らない。
— 泉鏡花 『歌行燈』 青空文庫
父衛侯の返辞は単なる遁辞で、実は、以前厄介になった晋国が煙たさ故の・故意の延引なのだから、欺されぬように、との使である。
— 中島敦 『盈虚』 青空文庫
父衞侯の返辭は單なる遁辭で、實は、以前厄介になつた晉國が煙たさ故の・故意の延引なのだから、欺されぬやうに、との使である。
— 中島敦 『盈虚』 青空文庫
叔父は父の弟で、わたくしの母よりも五つの年上で、その頃四十一の前厄だと聞いていました。
— 岡本綺堂 『蜘蛛の夢』 青空文庫
いずれそのうちに堀江をたずねて、お前の兄からその尾羽を譲って貰うと云っていたが、その年の暮れ、才兵衛は来年が四十一の前厄に当たると云うので成田の不動へ参詣に行って、その帰り道に堀江の宇兵衛をたずね、お熊の主人という縁をたどって、首尾よく雁の羽を手に入れて来たのである。
— 吉良の脇指 『半七捕物帳』 青空文庫
私は母子の言葉を信じて、無論もうその二階には八月以来いないのだが、娘の奉公しているところがそこから近いので、そんなにして、すぐ隣家へでも行くようにして会いに来た足ついでに、以前厄介になっていたこの老婦人のところへも立ち寄るのだと思っていた。
— 近松秋江 『狂乱』 青空文庫
「本年は前厄でございます」「たいそう若く見えるね」「御冗談で」「ところで、お神さんが殺された時は、何をしていたえ」「階下に居りました。
— 二本の脇差 『銭形平次捕物控』 青空文庫
「信州ですよ、尤も十七の時江戸へ出て、二十五年も奉公してゐるが――」「すると前厄か」「へエ――」「信州に居る時は、ちよく/\その投げ罠で獸を捕つたんだらう」「時々はやりましたよ、親分」「今でも、人間位なら捕れるだらうな」「と、飛んでもない」 作松は愕然としました。
— 禁制の賦 『錢形平次捕物控』 青空文庫
作例 · 標準
来年は本厄なので、今年は前厄として身の回りのことに慎重になろうと思う。
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前厄の時期に大きな病気をしたので、厄払いのために神社へお参りに行った。
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周囲から「前厄は気をつけたほうがいい」と言われ、新しい事業の開始を一年遅らせた。
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