不思議なくらい
ふしぎなくらい
表現
標準
curiously
文例 · 用例
不思議なくらいに顕著なおでこと、鉄縁の小さな眼鏡とたいへんなちぢれ毛と、尖った顎と、無精鬚。
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
こんな心持であったから、多少の病苦はあったにもかかわらず、心は不思議なくらい愉快であった。
— 寺田寅彦 『枯菊の影』 青空文庫
それだのにそうかと云って、洋画家で絵絹へ油絵具を塗る試みをあえてする人、日本画家でカンバスへ日本絵具を盛り上げる実験をする人がないのはむしろ不思議なくらいである。
— 寺田寅彦 『異質触媒作用』 青空文庫
火事を出さなかったのが不思議なくらいである。
— 寺田寅彦 『喫煙四十年』 青空文庫
その故か、見ていると不思議なくらい信子の身体つきが髣髴とした。
— 梶井基次郎 『城のある町にて』 青空文庫
妄念は起さずに早うここを退かっしゃい、助けられたが不思議なくらい、嬢様別してのお情じゃわ、生命冥加な、お若いの、きっと修行をさっしゃりませ。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
萌黄の背広に萌黄の柔らかい帽子を着たこういう男にたいていな所で出くわすのは不思議なくらいです。
— 寺田寅彦 『先生への通信』 青空文庫
休憩時間に廊下へ出て腰かけて煙草でも吹かしていると、自然にのどかなあくびを催して来る、すると今までなんとなしにしゃちこばってぎこちないものに見えた全世界が急になごやかに快いものに感ぜられて来て、眼前を歩いている見知らぬ青年男女にもなんとない親しみを感じるようになるのがわれながら不思議なくらいである。
— 寺田寅彦 『映画と生理』 青空文庫
作例 · 標準
あの猫は、不思議なくらい人懐っこくて、誰にでもすぐになつく。
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徹夜で勉強したのに、不思議なくらい頭が冴えている。
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彼女の言葉は、不思議なくらい私の心を落ち着かせてくれた。
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