空空
くうくう
形容動詞名詞
標準
empty
文例 · 用例
そしてその度毎に、「お氣の毒です、ほんとにお氣の毒です……」と繰り返さなければならなかつたが、その聲がだんだん空空しくなつて行くのに氣附いた時、私は密かな痛みを心に感じない譯にはいかなかつた。
— 南部修太郎 『ハルピンの一夜』 青空文庫
」男はわざと空空しく云つた。
— 平出修 『計画』 青空文庫
人生五十年、空の美しさだけがやっと分った、後は空空漠漠、――」「今夜の日比谷の講演は、それをやりなさいよ。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
再び空空漠漠――この漠漠たる空の中に、私らは立って、何を念じ、何を呼び起そうとすべきでありましょうか。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
小空、中空、大空、空空、無空、というような言葉は、徹底するとついに天上天下唯我独存、(尊ではない)存すというところに落ちつくのも、菅井和尚の釈迦堂の釈尊の首一個の存在がよく語っているようだ。
— ――木人夜穿靴去、石女暁冠帽帰(指月禅師) 『夜の靴』 青空文庫
是日会者空空、白藤、南畝諸子凡七人。
— 永井荷風 『下谷叢話』 青空文庫
是ノ日会スル者ハ空空、白藤、南畝ノ諸子凡ソ七人ナリ。
— 永井荷風 『下谷叢話』 青空文庫
空空は田安家の近習番後に御広敷御用人となった児玉喜太郎である。
— 永井荷風 『下谷叢話』 青空文庫