悲しさ
かなしさ
名詞
標準
sadness
文例 · 用例
さういへば、ニコニコの底に、なんだかひどく悲しさうな色があつたのだが、また、何か云ひたげで遂に云はずじまひであつたが、人の悪口を云つてはならぬものとばかりに、相変らずの気持であつたのだらうと、幾分不憫でもあつた。
— 中原中也 『引越し』 青空文庫
「侘び」とは、前にも他の句解で述べた通り、人間生活の寂しさや悲しさを、主観の心境の底で噛みしめながら、これを対照の自然に映して、そこに或る沁々とした心の家郷を見出すことである。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
秋ふかき隣は何をする人ぞ秋さびし手毎にむけや瓜茄子 芭蕉の心が傷んだものは、大宇宙の中に生存して孤独に弱々しく震えながら、葦のように生活している人間の果敢なさと悲しさだった。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
人工の建築物が偉大であるほど、逆に益々人間生活の果敢なさと悲しさを感ずるのである。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
全體の印象を申せば、玩具のやうな、へんな悲しさであります。
— 太宰治 『國技館』 青空文庫
夏血を吐くやうな 倦うさ、たゆけさ今日の日も畑に陽は照り、麦に陽は照り睡るがやうな悲しさに、み空をとほく血を吐くやうな倦うさ、たゆけさ空は燃え、畑はつづき雲浮び、眩しく光り今日の日も陽は炎ゆる、地は睡る血を吐くやうなせつなさに。
— 中原中也 『山羊の歌』 青空文庫
つみびとの歌 阿部六郎にわが生は、下手な植木師らにあまりに夙く、手を入れられた悲しさよ!
— 中原中也 『山羊の歌』 青空文庫
そしてなるべくなら船に乗りたくないと思うが、海国の悲しさには、ちょっと踏み出せば是非とも船でなければならぬ。
— 寺田寅彦 『汽船の改良』 青空文庫
作例 · 標準
彼の突然の訃報を聞き、言いようのない悲しさが込み上げてきた。
Illusions AI · gemini-2.5-flash
戦争の歴史を知ると、人間の愚かさと途方もない悲しさを感じる。
Illusions AI · gemini-2.5-flash
彼女は、愛する人を失った悲しさを乗り越えようと必死だった。
Illusions AI · gemini-2.5-flash
胸の奥に秘めた悲しさが、時折彼の表情に影を落とす。
Illusions AI · gemini-2.5-flash