半切れ
はんきれ
名詞
標準
half a piece
文例 · 用例
」 渠は、ランプの光が直接にかの女の顏に當らないやうに、その方へ、原稿紙の半切れを笠に張つて目隱しをしたその蔭を向けるのであつた。
— 毒藥を飮む女 『泡鳴五部作』 青空文庫
昭和二十年五月二十一日、富士、山中湖畔の家にて三浦 環 これは半紙半切れ十枚に、毛筆で細かく書いてある。
— 三浦環 『お蝶夫人』 青空文庫
すると初秋の風が芭蕉の葉を動かして、素肌に吹きつけた帰りに、読みかけた手紙を庭の方へなびかしたから、仕舞ぎはには四尺あまりの半切れがさらり/\と鳴つて、手を放すと、向ふの生垣迄飛んで行さうだ。
— 夏目金之助 『坊っちやん』 青空文庫
すると初秋の風が芭蕉の葉を動かして、素肌に吹きつけた帰りに、読みかけた手紙を庭の方へなびかしたから、しまいぎわには四尺あまりの半切れがさらりさらりと鳴って、手を放すと、向うの生垣まで飛んで行きそうだ。
— 夏目漱石 『坊っちゃん』 青空文庫
小野さんは自分の手元から半切れを伝わって机掛の白く染め抜かれているあたりまで順々に見下して行く。
— 夏目漱石 『虞美人草』 青空文庫
お節は、半切れの紙に、色の変って行く栄蔵の顔を見て目をあいて居られなかった。
— 宮本百合子 『栄蔵の死』 青空文庫
そして後には図の下方にあるミカン半切れ図が示すように、右の毛は嚢の中いっぱいに充満する。
— 牧野富太郎 『植物知識』 青空文庫
右のとおり、その半切れ図で表してあるように、果実の中は幾室にも分かれていて、この果実は実は数個の一室果実から合成せられていることを示している。
— 牧野富太郎 『植物知識』 青空文庫