山草
やまくさ異読 やまぐさ・さんそう
名詞
標準
mountain grass
文例 · 用例
冷い挽割飯と、大根ッ葉の味噌汁と、塩辛く煮た車輪麩と、何だか正体の分らぬ山草の塩漬の香の物ときりで、膳こそは創だらけにせよ黒塗の宗和膳とかいう奴で、御客あしらいではあるが、箸は黄色な下等の漆ぬりの竹箸で、気持の悪いものであった。
— 幸田露伴 『観画談』 青空文庫
政治狂が便所わきの雨樋の朽ちた奴を……一雨ぐらいじゃ直ぐ乾く……握り壊して来る間に、お雪さんは、茸に敷いた山草を、あの小石の前へ挿しましたっけ。
— 泉鏡花 『木の子説法』 青空文庫
冷い挽割飯と、大根ッ葉の味噌汁と、塩辛く煮た車輪麩と、何だか正体の分らぬ山草の塩漬の香の物ときりで、膳こそは創だらけにせよ黒塗の宗和膳とかいふ奴で、御客あしらひではあるが、箸は黄色な下等の漆ぬりの竹箸で、気持の悪いものであつた。
— 幸田露伴 『観画談』 青空文庫
女優|衣川孔雀が娘役として近代劇協会へ入つた時、これを箱入にして蔵つて置かなかつたのは、舞台監督の上山草人であつた。
— 大正六(一九一七)年 『茶話』 青空文庫
それに、我を忘れてその役の実感に情熱をうちはめてゆく資質の傾向も独特で、例えば同じ文芸協会に女優として入った上山草人の夫人山川浦路の気質などとは、対蹠的であったと思われる。
— 宮本百合子 『婦人と文学』 青空文庫
「泉州岸和田侯小野蘭山の本草綱目啓蒙に図なきを慨し、侍医井口三楽に命じて図譜を編輯せしめ、本草綱目啓蒙図譜山草部四巻を刻す。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
そちらの壁には、蔭乾しにと釣り下げてある山草花の横手から、白露の月に光るが如き涼しく美しき眼の輝きが見えた。
— 江見水蔭 『壁の眼の怪』 青空文庫
「葬路の山草茂み行きなづみ骨箱の軽さに哭かんとするも」 彼はこれを繰返し手にした骨箱を一寸振ってみながら、今自分にもそれが来ているのだと思った。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
作例 · 標準
高山植物園には珍しい山草がたくさん育てられている。
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彼女は山草に詳しく、散策しながら名前を教えてくれた。
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小道脇には可憐な山草がひっそりと咲いていた。
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標準
Gleichenia japonica (species of fern with white-backed leaves)
作例 · 標準
このあたりでは山草が群生しており、一面緑色の絨毯のようだ。
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山道の湿った岩場に、特徴的な葉の山草を見つけた。
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昔から、この山草は薬草として利用されてきたという。
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