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真二つに

まふたつに
副詞
1
標準
right in half
文例 · 用例
丈四|間半、小口三|尺まわり四角な樟を真二つに割ろうとするので、与吉は十七の小腕だけれども、この業には長けて居た。
泉鏡花 三尺角 青空文庫
十八か九の別嬪が、一昨日の朝早よう、万延寺の菩提所で、胴中から真二つに斬られとった騒動なあ……最早、聞いておんなさるじゃろう」「聞いとる処か。
――博多名物非人探偵 狂歌師赤猪口兵衛 青空文庫
一度俺ら方が泣けてしまつて、机の板で頭をなぐりつけてやつたら、板が真二つになつた。
有島武郎 青空文庫
砂丘つづきの草を踏んでと、学生が見ていると、立どまっていた二女が、ホホホと笑うと思うと、船の胴を舷から真二つに切って、市松の帯も消えず、浪模様の裾をそのままに彼方へ抜けた。
泉鏡花 露萩 青空文庫
縮らした前髪を眉の上で剪り揃えたあとを左右に真二つに分けて、白い襟首の上にグルグル捲きを作って、大きな、色のいい翡翠のピンで止めたアンバイは支那婦人ソックリの感じであった。
夢野久作 鉄鎚 青空文庫
萌黄色の海のような、音に聞いた淀川が、大阪を真二つに分けたように悠揚流れる。
泉鏡花 南地心中 青空文庫
いたずらものの野鼠は真二つになって落ち、ぬたくる蛇は寸断になって蠢くほどで、虫、獣も、今は恐れて、床、天井を損わない。
泉鏡花 神鷺之巻 青空文庫
その音が自分の頭から体を真二つに引き裂くように感じて鈴子は思わず顔が赤くなり、幾分ゆるめていた体を引き締め、開きめの両膝をぴったりと付ける、とたんにもくもくと眼近くの堀の底から濁りが起ってボラのような泥色の魚がすっと通り過ぎた。
岡本かの子 晩春 青空文庫
作例 · 標準
リンゴを包丁で真二つに切った。
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真二つに(まふたつに) — 幻辞.com