女冥利
おんなみょうり
名詞
標準
joy of being born a woman
文例 · 用例
「ほんとうに、そんなお内儀さんになれたら女冥利につきるけれど……ねえ、銀三さん、あちこち選り好みばかりしていないでさ、手近いところであたしなんかどうでしょう。
— 矢田津世子 『※女抄録』 青空文庫
「私は一生あなたの事は忘れません、私はもうあれだけ嬉しい思ひをすれば、女冥利にも盡きる位ですもの。
— 永井壯吉 『歡樂』 青空文庫
」 見とれて、恍惚となったが、「女冥利、妾アどうあろうと……」 と、よろめくように前へ出た。
— 国枝史郎 『血曼陀羅紙帳武士』 青空文庫
侍女一 でも、殿様のあのお言葉、ほんとうに女冥利、嬉し涙が溢れてなりませぬ。
— ――市川猿之助氏のために―― 『若き日の成吉思汗』 青空文庫
あんな立派な、気だてのおやさしい五兵衛さまをすてて、そんなことをするなどと、女冥利につきた方でございます。
— 林不忘 『巷説享保図絵』 青空文庫
そんな人数に加えて下すって、百人目の満願に私の唇を所望されるのは、女冥利というもので御座いましょう。
— 野村胡堂 『百唇の譜』 青空文庫
三千石の殿様に、自分の看病をさせることが女冥利に尽きると思うなれば、お角は、どうしても明日から起きて働かねばならないのです。
— 安房の国の巻 『大菩薩峠』 青空文庫