巻き舌
まきじた
名詞
標準
speaking with a trill
文例 · 用例
いずれも巻き舌のような調子で「ウェル」とかなんとか言っているのです。
— 寺田寅彦 『先生への通信』 青空文庫
いつか謡って聞かされたときに、先生の謡は巻き舌だと言ったら、ひどいことを言うやつだと言っていつまでもその事を覚えておられた。
— 寺田寅彦 『夏目漱石先生の追憶』 青空文庫
相手の酔っぱらいの巻き舌に対して、どっちも負けずに同じような態度と口調で、小気味よくやりとりをしていた。
— 寺田寅彦 『夏目漱石先生の追憶』 青空文庫
おいらのだんなが目にはいらねえのかッ」 江戸っ子気性の伝六としてはまた無理のないことでしたが、巻き舌でぽんぽんといいながら食ってかかろうとしましたので、名人があわてて制すると、微笑しいしいいたって物静かにいいました。
— 七化け役者 『右門捕物帖』 青空文庫
」「…………」「…………」 十手も啖呵もものをいったのではないが、われこそその一の子分と巻き舌でぱんぱんと名のったむっつり右門の名がきいたのです。
— 七七の橙 『右門捕物帖』 青空文庫
」 かう皆がなぶり物にすると、あの越後屋重吉め、ちつとの間は口惜しさうに眼ばかりぱちつかせてゐやがつたが、やがて宿の若え者が、火吹竹を顋の下へやつて、ぐいと面を擡げさせると、急に巻き舌になりやがつて、「やい、やい、やい、こいつらは飛んだ奴ぢやねえかえ。
— 芥川龍之介 『鼠小僧次郎吉』 青空文庫
わざと酔っ払いじみた巻き舌でまくし立ててやった。
— 夢野久作 『暗黒公使』 青空文庫
然しこんな田舎者に弱身を見せると癖になると思つたから、成るべく大きな声をして、少々巻き舌で講釈してやつた。
— 夏目金之助 『坊っちやん』 青空文庫
作例 · 標準
彼の巻き舌の話し方には独特の魅力がある。
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フランス語の発音では巻き舌が難しい。
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彼女は演劇の練習で巻き舌のセリフに苦戦している。
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ウィキペディア曖昧さ回避
巻き舌(まきじた)とは、特殊な舌の使い方で話すこと。『精選版日本国語大辞典』には以下の四つの用法が挙げられているほか、そり舌音を巻き舌と形容する場合もある。 四角張った話し方。切口上。 舌先を激しく動かし、早口で勢いよく話すこと。江戸っ子特有のぞんざいな話し方。 酒に酔うなどして呂律が回らない状態の話し方。 顫動音を用いた子音の発音。通常歯茎ふるえ音を指し、国際音声記号では [r] と記述される。日本語では江戸言葉のべらんめえ口調などのら行音で現れる。
出典: 巻き舌 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0