青貝
あおがい
名詞
標準
limpet
文例 · 用例
白芥子の花のような日光がちらり落ちる、飛白を水のおもてに織る、岩魚が寂莫を破って飛ぶ、それも瞬時で、青貝摺の水平面にかえる、水面から底まではおそらく、二、三尺位の深さであろうが、穂高岳を畳んで、延ばしたり、縮めたり、自在にする、水の底に白く透いて見えるのは、石英が沈んでいるのだ。
— 小島烏水 『梓川の上流』 青空文庫
天上の雲が、いくらか火を含んで、青貝をすったようなつやが出る。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
〔沃度ノニホヒフルヒ来ス〕沃度ノニホヒフルヒ来ス、 青貝山ノフモト谷、荒レシ河原ニヒトモトノ、 辛夷ハナ咲キ立チニケリ。
— 宮沢賢治 『文語詩稿 一百篇』 青空文庫
この光、ただに身に添うばかりでなく、土に砕け、宙に飛んで、翠の蝶の舞うばかり、目に遮るものは、臼も、桶も、皆これ青貝摺の器に斉い。
— 泉鏡花 『伊勢之巻』 青空文庫
枝に渡して、ほした大根のかけ紐に青貝ほどの小朝顔が縋って咲いて、つるの下に朝霜の焚火の残ったような鶏頭が幽に燃えている。
— 泉鏡花 『小春の狐』 青空文庫
」 それから書卓の抽出を開け、象牙の柄に青貝の鋳り込んでいる、女持ちの小形なピストルを取り出した。
— 萩原朔太郎 『ウォーソン夫人の黒猫』 青空文庫
博士 若様はこの冊子と同じものを、瑪瑙に青貝の蒔絵の書棚、五百|架、御所有でいらせられまする次第であります。
— 泉鏡花 『海神別荘』 青空文庫
昔流行つた無地の面子の淡紫、淡紅の色、また古渡りの器皿の青貝の螺鈿の輝き、その惹起する感情は孰れも相似てゐるが、わたくしは其齎らす情緒の成因を分析する術を知らない。
— 木下杢太郎 『本の装釘』 青空文庫
作例 · 標準
健康的な食生活を心がけることが大事。
運動習慣は体の健康に直結する。
医学的な知見に基づいた治療を受ける。
健康診断の結果は良好だった。